「 今日は体育の日 」
風の向きで楽しい音が聞こえてくる。
近くの学校の運動会の練習風景だが、近年秋に行われる運動会が、6月に移動している。
受験シーズンに入る前という配慮だと思うが、運動会はやはり秋がいい。
栗ご飯や、葡萄・柿などお弁当を広げて、楽しんだものだ。
最近は校庭も狭く、場所取り合戦の過熱を避けるため、児童・生徒は教室でお弁当を食べる習慣が多くなった。
確かに埃っぽい校庭で食べるより、衛生的であるし、仕事で来られない親もいるので、配慮は必要である。
昔は娯楽が少なかったからか、一家総出で子供の運動会に出かけていた。
祖父母の楽しみの場でもあった。
朝から大騒ぎで支度をして、
ゴザや座布団まで持参して、一日楽しんだ。
小学校の運動会には、当時人気者だった「力道山」の姿があった。
私の生まれは大田区であるが、当時学校の目の前に
力道山が住んでいて、彼の息子が二人通っていたので、毎年来賓席に来ていた。
運動会の参加賞は、
大体鉛筆一本とかで、競技で一等賞になるとノートがもらえた。
ところが、私が通っていた頃の参加賞は、区立なのに下敷き・筆箱という豪華なものだった。
どうしてだろう。
実は、ある年から鉛筆一本になった。力道山の息子が卒業してしまったので、寄付して下さっていた景品がなくなったのだ。
親は気が付いていたが、
子供には理解出来ず、
中学になった頃やっと分かった。
運動会というと、いつも思い出す笑い話である。
子供の数も減り、祖父母も近くに住まない現代の運動会風景は、変わりつつある。
2013・10・13
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2015年3月11日 |