「 紅葉の仕組み 」
東京も紅葉がきれいになってきた。
新駐日大使のパレードにも、
黄色に色づいた並木道が彩りを添えていた。
綺麗な紅葉が出来るには、太陽の光・気温・水分が重要なポイントになるという。
自然の不思議な力で、美しい秋の景色が作られているわけである。
紅葉の仕組みについては、
小学校で習ったように葉の中の成分により、
色分けされる。気温の低下が始まると、
木は葉を落とすために枝と葉の境に離層を形成する。
これにより葉と枝の間で水や養分の流れが妨げられてくる。
今まで葉を緑色に見せていたクロロフィルという葉緑素が老化して、
他の色が現れ始めるのだ。
色により持っている色素が違い、各々の色に変わる。
赤くなるカエデ・ナナカマド・ウルシ等は、
光合成で作られた糖分からアントシアンという赤い色素を合成する。
黄色になるイチョウ・ブナ・コナラ等は、
元から葉に含まれていたカロチノイドという色素が分解されて、
黄色くなってくる。
もみじ狩りと言っているが、学術的にもみじという植物はなく、
全てカエデ科であるという。
我々はあまり区別がつかないので、調べてみた。
「カエデ」の名前の由来は万葉集で、
葉の形が蛙の手に似ているところから
「かえるで」と詠まれ、変化したものだそうだ。
「もみじ」は古くは「もみち」が語源といわれ、意味は「秋の終わり頃、
木の葉が赤や黄に変わること」を現していたそうだ。
しかし、盆栽の世界ではモミジとカエデはキチンと区別されているようだ。
記憶が確かであれば、カエデ(楓)は葉が大きく、
モミジ(イロハカエデ)は葉が小さいものを指していた。
昔から不明だった公孫樹の木の雄・雌だが、公園で出会った老人が見分け方を教えてくれた。
雄は葉に裂け目がありズボンの様、雌は葉が広がったスカートの様だと言っていた。
しかし、調べて見ると違っていた。
公孫樹の木は、10年以上生育しないと、
雌雄は性格には判別出来ないそうだ。
ネット調べでは、
雌が裂けた葉で雄が裂けていない葉としていた。
キウィにも雌雄があるのをご存知だろうか。
対で植えないと、実はならない。
日本の気候にも合って、国産のものが多く出回っている。
庭があれば素人でも、結構上手に実る。
しかし木で完熟しない果物であるので、秋に収穫した硬い実を、
りんごなどと一緒にして追熟させる。
肥料の少ないキウィは、甘みが少ない。
後から甘くは出来ないので、ヨーグルトなどに混ぜて食べるといい。
つるが延びて実をつけるが、どちらの木が雌だったか、
未だに分からない。
2013・11・20
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2015年3月11日 |