「 親の役割 」
柔道界の不祥事が問題になっていますが、
どの世代にも常識レベルの低下が起こってしまったのでしょうか。
つい最近「ヘリコプターペアレント」なる言葉を耳にして、その意味を知って驚きました。
モンスターペアレントと呼ばれる、学校に苦情を持ち込む困った親の話は、知っておりましたし、
振り回されるPTA活動の経験もありますが、さらにバージョンアップというかパワーアップした親の存在にはびっくり致しました。
ヘリコプターの様に、どこにでもついて行く親の事を指す言葉らしいのです。
つまり、学童を引率する教師のみで行く遠足などにも、車でついて行ってしまう親がいるとか。
これ程までにべったりしているのに躾が出来ていないとは、
もうこれは親側に欠陥があるとしか言い様がありません。
もしかしたら、虐待や育児放棄の増えた現代の世情の根本原因に、
「ゆとり教育」のしっぺ返しが来ているかもしれません。
以前は子供のトラブルが起こると、「家の子ではないですか?」と言ったものだが、
今の親は「家の子ではありません」と言い切るそうです。
ところがその”家の子”が悪さをしていて、親がそれに気付かない。
むしろ気付きたくなく無視する親が出現してきている現状とか。
これこそ本当の「モンスター」だと思います。
シェアハウスに入ろうと見学に来る人の約半数は、親の干渉がうるさくて家を出ようとしています。
若者言葉で言う「うざい」親らしいのですが、この時点で2種類のタイプに分かれます。
Aは、精神的に成長し、親離れしようとしているタイプ。
Bは、何もかも親任せなのに、親をうるさく感じ、逃れたいと思っているタイプ。
Aタイプは何の問題も無いのですが、困るのはBタイプ。
過保護で何もやれない。やろうともしていない。
それには気付かず一人になり自由に勝手な生活をしたい。
洗濯すら出来ない不自由人。
この世代を迎い入れ、アドバイスをしつつ「やれない事は当たり前でなく・美徳でない」。
むしろ人間として「恥ずかしい事」と教え、少しづつ普通に近づけていく日々でもありますが、
だんだん良い方向に進歩してゆく姿を見るのは、嬉しいものです。
一人でも多く、幸せな家庭を持てる娘たちになって欲しいものです。
親も子供と共に成長していかなければ、良い社会にはなりません。
2013.6.25
▲トップページに戻る
▲ブログアーカイブに戻る
|