「バリアフリーの整備は?」
オリンピックの東京招致は、一緒にパラリンピックも開催される事となる。
晴れやかな話ばかり表に出るが、これからが道路整備の正念場である。
ここ2~3年、年老いた母の車椅子を押しながら思う事は、日本のバリアフリー整備の未熟さである。
人が押す車椅子だけでなく、自立している電動車椅子もしかり、ベビーカーも同じバリアフリーを必要とする。
歩道を押して行くと、一見フリーになっているように見えても、タイヤが引っかかる位の段差が存在する。
1~1.5cm程の段がある。
子供をベビーカーに乗せていた時代にも感じたが、子育て世代にはまだパワーがあるので、それ程強く感じずに過ごしてきたと思う。
しかし介護をする年代になり、車椅子も重いので、段差は余計気になる。
乗っている方にも、負担はくる。腰に響くそうだ。
何故僅かな段差が取れないのか。それには日本の地盤の状態と雨に問題があるらしい。
住宅地の中に水が入らない工夫が施してあるのだ。
僅かな差でも、多少の雨量の時は水が入り込むのを防げる。
段差が無いと、水は雨のたび道路から入ってしまう。
まずは排水施設の整備なのかも知れないが、段差は多いのが現状である。
自転車で走っていても感じる段差は、車椅子にはきつい。
障害者に優しい街を目指している様に、言葉では表現してきたが、現実はまだまだ優しくはなっていない。
海外の道路に比べたら、日本の道路は障害者にとって、住みにくい・使いにくい道路である。
是非、本当のバリアフリーにして頂きたい。
高速道路・一般道路の整備ももちろん必要であるが、老齢人口が増えてくる日本の「道」はそれだけではない。
小さいカートを押してゆっくり歩く老人が、安心して歩ける道を作って欲しいものである。
2013・9・10
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