女性専用シェアハウス
運営者のブログ集
   2015年4月12日

「親を思う心」

早々と軽井沢にスキー場がオープンした。

さすがにまだ天然の雪ではなく、人工降雪機による開設であるが、
秋は天気も良いので気持ちよく滑れるそうだ。

紅葉を見ながら楽しそうである。

スキーに行かなくなって30年以上経つが、結婚すると主婦にはなかなかチャンスが無い。

家族が揃えばいいが、我が家は寒がりばかりで無理だった。

東日本は平年より1.9度も高い夏を過ごしたが、やっと秋らしい毎日になっている。

高齢者には夏の疲れが出ているようで、不調を訴える人が多い。

つい先日、あるハウスの住人さんと親子関係について、どう思っているか話す機会があった。

20代中ごろから30代前半の世代の親は、まだ元気なのであまり考えていない。

しかし確実に老いはやって来る。

ずっと元気でいる事は、かなり難しい。

入院するほどひどい状態でなくても、どこかに故障が起こる。

メンテナンスが必要になり、歯科・内科に通いだす。

血圧や腰痛などが悪化したり、思わぬ不調が現れる。

不思議に誰しもがつまづいたり、転んだりしてしまう。

鈍くなってくるのだ。

今までは親が子供を気遣った。保護しながら育てた。

成人し社会に出て仕事に励む我が子を、ホッとして見守っている時なのかもしれない。

親が60代に差し掛かる前後あたりから、少しずつ逆転が始まってくる。

早いか遅いかは、分からないので、心の準備は必要である。

私の場合は、弟の結婚式の時に親の「老い」を発見した。

まだまだ元気ではあったが、今思えばあの頃逆転がスタートした気がする。

どちらかが欠けたら、引き取ろうかと心密かに考えていた。

親に話しても認めはしないので、ずっと黙っていたが、それは以外にも早めにやってきた。

父が亡くなると、母は悲しみに打ちひしがれ、病気になるのではないかと思うほど落ち込んだ。

毎日電話が掛かり、めそめそ泣いていた。

20代・30代では想像できない姿がそこにある。

そんな体験談を話しながら、いつか自分にも来るかもしれない事態を、考えておくだけはするように教えた。

そんな事態が来ないで済めば、幸せである。

元気な親に感謝して、楽しく過ごせばいいのだ。

少しだけ考えておけば、あわてないで済むからだ。

病気をしない人ほど、自分の老後の心配をしない。

子供に頼らずに済むと過信している。

しかし、親の方が先に命が尽きるはずだ。

最期は子供に厄介になり、あちらに送り出してもらうのだから、

それまではずっと親子である。

2013・11・2  

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